たった一人のためだけに。それが最強の美しさ

いつまでも若く美しくいたいと願うのは女性なら当然のこと。でもそれって何のためでしょう。ちやほやしてもらいたいから?もてたいから?自分を試したいから?

美しければ、大多数の男の人には優しくしてもらえるでしょう。女性にもいい印象を与えることでしょう。何より自分が満足です。鏡を見るのも楽しく、自分が好きになれるでしょう。
でも、本当の、最強の美しさとは、大勢の人に向けられたものでも、自分に向けられたものでもないのかもしれません。では誰の、何のために?それは、たった一人の愛する人です。

現代の女性たちの「美しくなりたい」欲求はいささか熱を帯びすぎているように思えます。まだ恋も知らないような少女たちが化粧をし、大人の真似事でしかないコビを売っています。やせる必要のない女性がダイエットのためと食事を抜いています。中高年の女性が年齢を受け入れることより美魔女、アンチエイジングという言葉に夢中になっています。自分の人生を前向きに生きようとする向上心はすばらしいのですが、あまりにも偏りすぎているせいか、雑誌などで「美しい」と形容されていても、とても魅力的には見えないような女性が多くいる気がします。実体のない、目的のない美にとらわれていて、客観的な目線がそこにはありません。ただ狭いフィールドの中にだけ流通している美の価値基準しか、彼女たちの中にはありません。

しかし、私たちが人生を生きていくとき、美よりもずっと、自分を支えてくれる他人の姿の方が大切なのではないでしょうか。だからこそ、身近にいる家族、夫、恋人のことを思い、自分のためではなくその人たちのために、美しくありたいと考えるべきなのではないでしょうか。愛する人のために美しくなりたい……かつての日本ではこれこそが本来の美への動機だったはず。あなたが美しくなるための努力をほどこすとき、そのことを少し思い直してみてください。それだけで、美容法は魔法のように威力を増大させるはずです。
そしてそのたった一人に「きれいだね」と言われたら、それだけでもうじゅうぶんに、あなたは美しいはずです。

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